乳頭に亀裂があり、ふだんは無症状だが、赤ちゃんにお乳を吸わせると、痛んだり、そこから感染が起こって乳腺炎になることがある。
ふだんから乳くびを清潔に保ち、亀裂が痛むときには産婦人科の医師の診察を受けること。治療には抗生物質のはいった軟膏を用いるが、お乳を飲ませるときには軟膏をよくふきとり、最初に少し乳汁をしぼって捨ててから飲ませる。
乳頭は、正常な状態では赤ちゃんがお乳を吸いやすいように突き出しているが、これが引っ込んで吸いにくくなっていたり(陥没乳頭)、先端が平らになっていたり(扁平乳頭)すると、乳汁分泌が妨げられて乳腺炎を起こす一因となる。
乳管膨大部に細胞老廃物がたまり、炎症を起こして乳輪下に膿瘍ができることがある。この場合、抗生物質の服用、*(1)穿刺、*(2)切開排膿が必要となる。
治療は妊娠中から指先で乳くびをつまみ出す努力をすることである。症状によっては手術的に形成することもある。*(1)穿刺(せんし)…体外から血管・体腔内や内臓に注射針を刺すこと。検査のため体液などを吸い取ったり、体内にたまった体液やうみを排出したり、治療のため薬物を注入したりするのに行われる。
*(2)切開排膿(せっかいはいのう)…化膿した部分を切開して膿(うみ)を出すこと。